趣味は読書!になるまでの話

全くもって私事。

今まで仕事と某団体の活動が生活の全てで、趣味というものがほとんどなかった私。しいて言うなら、食べ歩きという名の酒飲み。はは…

新型コロナウイルスの影響で、私唯一の趣味の食べ歩きも、行政が出す「感染拡大指定市町村」「まん延防止措置」「緊急事態宣言」と深刻度が増すたびに制限ができ、現在はほとんど食べ歩けない状態。やはりお酒がないとね。

と言うことで妙に時間ができてしまった。

夏の話。娘に市民プールに誘われた。父親と二人で行きたいなんて。嬉しい…そう思っていたのに…蓋を開けてみると、同級生とプールで待ち合わせ…小学校も四年生にもなると当たり前か…

娘の同級生の親御さん達との面識もなく、一人プールサイドで待っている時間がちょっと苦痛になってきたとき、スマホをいじっていた時に見つけたのが”Kindle”。

「これだ!」と思った私はすぐにアプリをダウンロード。今まで自分の人生の中にあまりなかった「読書」の二文字。新しいことを始めるわくわく感と本を読むなんて続けられるかなぁという不安。でも面白くなければ、アンインストールすればいいし、今の時間つぶしと軽い気持ちで読んでみよう。自分にそう言い聞かせ、ダウンロードの後さっそく本を探す。

仕事に関する自己啓発本をたまに買ってはすぐ挫折していた私。夏の容赦ない日差しを遮るプールサイドの庇の下でそんなものを読む気にもなれず。小説を探してみる。小説…自身が小学校六年生の時に、当時流行っていた映画「ボディーガード」(ケビンコスナーとホイットニーヒューストンのあれ)の小説を読んで以来、記憶の中に小説という単語が私の中に四半世紀ぶりに出てきた。

一括りに小説と言っても。いやぁ色々ありすぎでしょ。何を読んでいいかわからない。

推理小説、恋愛小説、SF小説やホラー小説、ファンタジー小説、ライトノベル、ビジネス小説、時代小説。どれが面白いんだろう。分からない。

娘に相手にされない寂しさも相まって、「人間くさい話がいいな」本の中に人を感じたくなった。まあどのジャンルにも「人」は出てくるんだろうが。

それで選んだのが…

村田沙耶香著の「コンビニ人間」 2018年9月20日発行

四半世紀ぶりに読む小説。当時ではありえ無さそうな題名。人間くさそうなタイトル。そう言った理由から取り合えず読んでみるかと購入。

さっそく読み始める

「パパ」

「ねぇパパ」

「お腹空いたぁ」

気が付くと時間が過ぎ、没頭していたことに気付く。こんなに集中したのはいつ以来だろう。高校生の頃、友達の家で漫画「BAD BOYS」を取りつかれたように読み、学校行くのを忘れた時以来だろうか…とにかく久しぶりだ。

こうして読書というものが私の趣味になりました。

読んだ本の感想なんかもこれから載せられたらいいなぁと思います。

今は秋。そう読書の秋。いつまで続くか分からない読書。たまにお付き合いいただければ幸いです。

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